一昨日のリサイタル、大盛会のうちに終了することができました。
ご来場いただきました皆さま、そして、ご協力いただきました皆さまに心から御礼申し上げます。
今はただただ感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。
 
1年半前にホールを予約し、1年をかけて準備してきました。
私のこのリサイタルのために惜しみなくご協力してくださる方々、楽しみにしてくださっているお客様、、、なんて幸せなんだろう!と感激しながら、そのお気持ちに応えられるだろうか。という思いが錯綜し、この1ヶ月は自分の体調や音楽にピリピリ神経質になっていました。
楽器の調整、自分自身の手や体調の調整で想定しないことが起こると混乱してしまったり、作曲に関しては完成の線を引けずどうしようと頭を抱えたり、気持ちのアップダウンをどう制御していいかわからなくなることもありました。
最高の演奏をしたい!これしかないという音を出したい!それだけが頭の中をかけ巡っていました。
いくら練習を重ねても当然のことながら満足できず、当日を迎えました。
楽屋口で、和歌山から到着した生徒さんと東京教室チームが合流。わあ!!!と、一気に安心感に包まれます。桐蔭高校OGの大学生たちも無事到着!よかったよかった。
そして、舞台裏へ移動。
まもなく共演者の方々が続々到着。ちゃんと支えますから思う存分自由に弾いてください。という空気が伝わってきて、大舟に乗った気分にしてくださいます。
舞台では制作スタッフが舞台の準備を着々と整えてくれています。やっぱりいい響きの素敵なホールだなあ。きっと私の音を助けてくれる!
どうかよろしくお願いします!とホールにお祈り。
生徒さんたちは、いつものおさらい会での過酷な裏方に慣れているため(笑)、指示がなくてもそれぞれが行動開始!
楽器の下準備はあっさりと終え、充実したドリンクコーナーがあっという間にできあがり、調弦の体制も万全!私の衣装のアイロンがけから着物の準備まで終了!
午前中は、「久遠の大地」の練習。
なんといっても箏群が全員そろうのは初めて。さらに尺八のパートと一緒に合わせるのは初めて。作曲者の江戸信吾さんがかけつけてくれて、スタート!
1回目、みんなヒートアップ。全員限界の音量に挑戦?笑
「あの・・・私、自分の音全然聴こえなくて・・。一生懸命弾いても指パクにしか思えないんですけど・・・」と、私。みんな自分の音を聴くためにどんどん音量が大きくなって、最終的にはそれぞれ倒れそうになるまで音を出していたというわけで、終わってみたら、「え?みんなそうだったの?」という感じで、なんだか笑えて、一気にリラックス。それから楽器の配置なども変えつつバランスを整えていったのでした。
お昼休憩をはさんで通しリハーサル。
楽器を置く場所のチェック。ほんの数センチ前後するだけで、音はすごく変わります。自分が弾きやすい場所を確認し、さらに客席から音の質やバランスを聴いてもらいながら決めていきます。
イメージを伝えて照明も確認。
舞台制作スタッフは、労力を惜しまず私の希望をなんでもきいて対応してくださいます。ホールのスタッフのアドバイスもすごく的確で、すぐに理解してくれます。
リハーサルは次から次へと。お食事をする時間もないけれど、緊張している暇もない!
ただ目の前のことに集中するのみ!
リハーサルは予定より40分ほどオーバーしたけれど、無事終了。いよいよ本番!
(つづく)