ずっと更新できずにすみませんでした。
12月10日、大好きな友人が天国に旅立ちました。
追悼、思い出、お別れ・・・そんな文章を何度も書こうと試みましたが、どうしても書くことができませんでした。
大好きな友人・・・この日記にもよく登場した箏演奏家の水谷隆子さんです。
今もまだ彼女がこの現実から突然消えてしまったという事実が信じられません。
思い出がたくさんあります。
彼女がくれたたくさんのプレゼントやカードが部屋のあちこちにあって、そこに書かれた文章は今も元気で快活で、そして私は病気と戦っていた彼女を励ますどころかいつも励まされていました。
お花にたとえるなら、ひまわり。
来年4月には、KOTO VORTEXのメンバーとしてニューヨークのカーネギーホールで一緒に演奏するはずでした。旅行に行く約束も、一緒においしいものをおなかいっぱい食べる約束も、かわいい雑貨を探しに街にショッピングに行く約束も・・・もう叶いません・・・。
笑顔のきれいな、いつも何かを求めていたとてもすてきな女性でした。
彼女と話したことを丁寧に思い出して(メールを読み返す勇気はまだなくて・・・)生きている私自身を見つめます。
彼女の「死」が「生」を教えてくれます。
またいつかこの場で彼女を偲ぶことのできる日が来ると思います・・・
クリスマスの日、私と彼女の共通の友人が結婚しました。とてもうれしいニュースです。
そしたら、昨夜結婚をお祝いするパーティの夢を見て、隆ちゃんは満面の笑顔で祝福し私にも語りかけてくれました。
今もきっと一緒です。
先日更新してから、私にとってはとても意義深いできごとがありました。
10月に関西大学文学部の客員教授を拝命し、その初めての講義がありました。
講義の内容は、「箏からみた日本・伝統・現代」。
お話と演奏、体験を取り入れた講義を約1時間半行いました。
今までの私自身の考えや経験を整理し、伝えること・・・そして、それが音楽専門ではない大学生のみなさんと交流しあえたことは本当に新鮮でした。
次回が楽しみです。
今年は、私にとって劇的な一年でした。
出会いが人生をこれほど大きく変えるものだと実感したことはありません。
スイスのダボス会議での演奏に始まり、ロンドンと東京でリサイタルをし、ソロコンサートによるアメリカツアーが実現しました。
まるで夢のようです。
コンサートのために力を尽くしてくださった方々、応援してくださった方々、心から喜んでくださった方々、いつも支え続けてくれた人、スタッフのみなさん・・・・。
本当にありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです。この思いを表すぴったりなことばが見つからなくてはがゆいです・・。
弾けない曲が弾けるようになったとき、うれしかった。
新しい音を発見したとき、目が輝いてドキドキした。
音楽は、自由ですばらしい旅の時間。
かなしみを掬い上げて、共によろこび、私はいつも走っている。
そんな瞬間をひとりじめしないで、一緒に、手をつないで
あなたが笑顔になるように・・・
そんな音を紡いで行きたいと思います。
2009年もどうぞよろしくお願いします。
すこやかで、すてきで、幸せな一年になりますように。
西陽子