すっかり続きが遅くなってしまってすみません・・・(汗)
あちらこちらを移動しておりましたので、こんなに遅くなってしまいました。
京都でのディナーコンサートも、楽しく終えることができ、お客さまからも「お筝っていろんなことができるんですね!とっても楽しくてわくわくしました!」というおことばをいただきました。
通崎睦美さんとの久しぶりのデュオも(たぶん6,7年ぶりと思われます・・・笑)すごく楽しくて、ずっとお会いすることもなく、もちろん合奏の機会もなく、リハーサルも前日にちょっとしただけですけれど、以前よりぴったり呼吸が合っているような気がして、感慨深かったです。
衣裳は通崎さんのコーディネートでアンティーク着物を着させていただきました!(感激!)
指揮者の井上道義さん、通崎さん、ブライトンホテルの林さん、アンサンブルのみんな、そして聴いてくださった皆様方、ありがとうございました!!!
前置きが長くなってしまいましたが、いよいよアメリカツアーも最終地・シカゴへとお話を進めましょう。
10月4日(土)
終日FREE。
3日連続の本番だったので、この日はニューヨークでしっかり休養・・・。
10月5日(日)
3日、ニューヨーク公演本番の後楽器は全て梱包し、またまた信頼する運転手さんにお任せして楽器たちはひと足先に陸送の旅へ。(おつかれさま。ありがとう。次はシカゴで会いましょう!)
お昼すぎの飛行機でニューヨークからシカゴへ向かいました。
ニューヨークでお世話になった皆様方、本当にありがとうございました!
この日は、シカゴの日本領事館で歓迎の晩餐会を開いてくださいました。
音楽がお好きで楽器の演奏もされる総領事ご夫妻とお話も弾み、ミシガン湖のほとりにあるすてきな領事館でゆるやかでおだやかなひとときをすごさせていただきました。
総領事ご夫妻のあたたかいお心遣いと、今回ご協力してくださった方々のお力添えに心から感謝いたします。
ミシガン湖がホテルの窓から見えました。
湖岸に沿って道路が走っていて、街路樹がぽつりぽつりと植えられています。オレンジ色の光が夜の街を照らします。
あまりに大きいから湖と一目ではわからないけれど、やっぱり海とはちがう静けさや閉じられた感じがあります。
この日は風が強くて、まるで声のように風の音が聞こえました。
明日はアメリカツアー最終日・・・おやすみなさい。
10月6日(月)
元気にめざめて、たっぷり時間をかけて、のんびりリハーサル。・・・と思ったら、ホテルに忘れ物をしてとりに帰ったり、結局バタバタになってしまいました(苦笑)
衣裳はショッキングピンクのドレス。今回、ワシントンの大使館でのレセプションはお着物でしたが、その後からのコンサートは日本でのリサイタルで着用した白のドレスを着ました。その同じデザインで色だけがショッキングピンクというもの。
背景がグレーや白の建築物だったので、ピンクはよく映えました。
シカゴでの即興演奏は水を使いました。ミシガン湖を見て、風の音を聞いて、どうしても水の音が使いたくなりました。
さて、本番です。
お客さまはやはり150~200人くらい。満員御礼。
シカゴの街。
ユニークなかたちの建築物がたくさんあって人々は忙しく暮らしているけれど、湖は全くそれとは無関係に沈黙をたたえています。暴風雨になるとこの静かな湖も荒れるのだろうけれど・・・
海にいて彼方を眺めて、それはいつも空へとつながっているような気がするけれど、湖にはきっと主のような何かが住んでいるようなちょっと不穏な雰囲気を感じます。
不穏というか、神秘的というか、妖しいというか・・・・
最後の曲を弾き終えたとき、無事終えられてよかった。という気持ちと、終わってしまった。という名残惜しい気持ちが同時に起こりました。
ぽつんとしました・・・
そうしておじぎをした瞬間に、お客さまが次から次に立ち上がってくださって、最後には全員スタンディングで拍手をしてくださいました。
ありがとうございました。
胸に手を当てて、目を閉じて、頭を垂れて、そんなどこかで見たようなかたちのおじぎが自然と出てきて、
きっとこのおじぎを最初にした人は今の私と同じ気持ちだったにちがいない。なんてあとから思いました。
何かを伝え合うこと。絆を結んでいけること。
帰国してから、日々を慌しくすごし、その中でまた考えることもたくさんあります。
夢のような感激と感動をいただいたアメリカツアーの余韻の中から「筝」について。「音楽」について・・・。
ひとつ抜けたと思ったら、また新しい壁が待ち受けています。
それは、自分自身という壁。
筝は龍。
龍は天と地を結ぶ架空の動物。
自在に飛んで、風を起こし、雨を降らせて、豊かな生命の種を呼び覚まして、いつの間にか雲の向こうに消えている・・・・・
龍の去ったあとには、真っ青な空と燦々と輝く太陽の光、そしてちいさな芽。
木陰が静かに揺れている・・・
そこにいつも戻って来ようと思います。
そこがいつでも拠りどころなのだと思っています。
(おしまい)