来週にはスイスに行くことになり、今月は年明けから毎週末本番で、そのための準備で徹夜に近い日もあり、目をまわしながらも(@_@;)がんばり中です!
お年賀状やメールの返信も遅れがちで、ごめんなさい(>_<)と思いながらも何事も時間のかかる性分なので諸々遅々として進まず、どうかお許しくださいませ。
和歌山の有田川町での本番は、藤原道山さんと久しぶりに「筦絃秘抄」(肥後一郎作曲)を演奏。
企画協力された伊藤和子さんがずっと続けられている学生邦楽フェスティバルでこの曲をふたりで演奏したのがちょうど10年前だそうで、やはり当然のことながら、演奏も変わりました。いろんな経験がそれぞれの音楽を変えて、ちがうものが生まれるというのはいいものだなあと思いました。同じ楽譜の中からちがうものが見えてくる・・・・10年前の書き込みがなんだかとても初々しい!
当日はお着物割引というのがあって、和服姿のお客様も多く、客席も華やかでおめでたい雰囲気がいっぱい。遠くからもたくさんご来場いただきまして、ほんとうにありがとうございました!
そして13日は江戸信吾さんの筝のためのソロ曲「Southern Cross」を演奏。坂本勉先生亡き後その跡を継がれて玉宏会の家元になられた江戸信吾さん。今回は創立50周年記念の演奏会。
全国から集まったたくさんのお弟子さんたちの力のこもった舞台が続き、大盛会でした。
ゲストの方々は、江戸信吾さんが継がれた頃から彼の新作を演奏してきた人たち。楽屋ではみんな和気藹々。とても楽しい雰囲気で、打上げでも爆笑の連続。
私の演奏は?うーーむ。。。緊張しないで力が抜けて楽に演奏できる日はいつ来るんでしょうね・・・・・(溜息)
そして、19日、今週の土曜日ですね。私のコンサートシリーズ「LETTER~winter~」。
四季折々に一年間開いてきたお花屋さんでのコンサート最終回です。こんな直前になっても、まだ作業を終えてゆっくりなんてことは夢のまた夢で、なにもかもが進行中。ここまでということがなくて、調べていくうちにわかってくることが増えて、ああ、どうしよう~(汗)
今回は、年明けして間もなくだし、おめでたい雰囲気でいこう!と思っていたのですけれど、計画通りに興味の方向は定まってくれないですから、私の場合・・・
私という船は大体一応目的地を最初はなんとなく持っているのだけれど、風が吹いたり、条件が変わるとすぐに舵を切って、方向転換するので、どこに漂着するかわかりません。港をめざしているのに、気がついたらちがう港だったとか?(笑)港に着けなくてどこかの海岸に打ち上げられたとか?
ちっちゃな帆掛け舟なのでどこへ行くやら。ゆらゆらゆら。
元旦に初詣に行った玉津嶋神社に祀られている衣通姫(そとおりひめ)ってどういう人物?神さま?なんだろう?と思って調べていくうちに、衣通姫が軽大郎女と同じ人物であることがわかってきて、古事記を読み始め、そこで軽太子と軽大郎女の悲恋のお話や交わされた歌を読みました。この歌に感動して・・ん?ちょっと待って?そういえば亡き高田和子さんが演奏された高橋悠治作曲「鳥も使いか」という曲ってもしかしてこの歌?と思い当たって調べてみたらやっぱり!
高田さんの追悼のライブで発売されたCDのタイトルは「鳥も使いか」。今もずっと聴くことができないまま。ひとりではとても聴く勇気がなくて、今回こうして思わぬところでつながったのだからと思って手にとってみたけれど、やっぱりまだ聴くことはできません。。。。。どの曲の歌詞を読んでもとてもすばらしく、演奏もすばらしいにちがいないし、聴いてみたいけれど、声というのはあまりに生々しくてつらいので。
で、今回は悠治さんが使われていたものとはちがう歌ですが、それを歌ってみようという試み。
私には学術的なことはわからないけれど、古事記や万葉集には不思議な表現がいっぱい出ていて、それがすごくおもしろいのですね。なんとなく自然の中にある声のような気がして。
ことばの音としての響きやリズムというか調子のようなものがとても豊かで、意味がよくわからなくても何かが湧き上がってくるようなエネルギーを感じます。
また、古事記には琴について書かれている場面が非常に多くて、それは木への信仰心ともつながっていたり、和歌山の身近な場所(三社詣に行った神社など)も次から次へと登場して、新年早々私がぼんやり興味を持っていたことがどんどんつながっていくのでそれに引き寄せられるように本を読んでいます。
ただ、勉強不足のせいかいろんなことを理解するためには何度も読まなくてはわからないことばかりですし、歌もともかく何度も何度も声にしてみることーそんな原始的ともいえる体験主義的勉強法?に拠っているのでものすごく時間がかかります。
歌のはじまりについてもっともっと知りたいです!
そんなわけで、プログラムは以下のとおりです。
1.「乱~刈薦(かりこも)の~」八橋検校「乱」と古事記の歌より
2.「甦る五つの歌」沢井忠夫作曲 ストリートダンスを元に振付られた踊りと共に
3・「数え歌変奏曲」宮城道雄作曲
4.「空に向かう木のように」西陽子作曲・即興演奏
5・「Dress Dance Dream」西陽子作曲「Dance Dream」を含め衣裳とダンスと音楽をクロスオーバーさせたミニチュアパフォーマンス
最後は楽しくにぎやかに3人で演じる予定ですが、それ以外は結局やはり自分の今興味のある方向へと行ってしまいました。出会ったことがらやひとから展開されていく世界。扉はこんな近くに、こんなにいっぱいあるのに、気づいていないだけ。
玉津嶋神社参拝から始まった今年、そこから開かれた新たな興味も昨年の布石があったからこそ。まるで用意されたかのように順番にいろんなことが目の前に起こります。
そういえば、こどもたちのことばの中にも何かおもしろいことばの原形があるかもしれないと思って、わらべうたを調べていたら、昨年末母が教えてくれた「ふるつくふーふー」というおまじないの「ふるつく」はふくろうのことだとわかりました。ふくろうは不苦労。苦労しないように新年明ける前にからだについた垢や穢れはすべてきれいに禊ぎましょうね。苦労よ、飛んで行けーというおまじないだったのでしょうね。
思わぬところで発見!なんだかうれしい!
こうして本を読んだり、歌ったり、考えたり、そして筝に向かって練習したり、即興してみたり、ぽろぽろ音を出しながら曲の断片をかいてみたり・・・・・
感覚→知識→感覚を繰り返していくと、感覚と知識のどちらにも気づかされることがいっぱいあって、ある時期混乱してあっぷあっぷしてしまいます。自分にしっかり定着して、その実体がわからないほどかたちのないものになって蓄積するまでには相当の時間が必要でしょう。時間の経過とともに忘れたり失っていくものもたくさんあるはずです。
とりあえずは、寝る時間も惜しい(と言いつつ爆睡してますが・・・(^_^;))と思えるくらい夢中になって興味を持つことに出会えていることは幸せなことだなあと思いつつ、19日に向けてまとめなくてはー!と焦っている日々です。
もし、お時間ございましたら、是非遊びにいらしてくださいね!