このページでは、JavaScriptを使用しています

« 2006年10月 | メイン | 2006年12月 »

2006年11月29日 『追伸』

前回の日記にかいた旅の中で、出会ったひとたちの車に乗って移動したことがまわりの方々から散々ご心配いただいてしまって、ほんとに恐縮です。。(>_<)
昔だって、「知らない人についていってはいけません!」というのはこどもに厳しくしつけることなのに、こんな物騒な時代に何考えてるの!とお叱りも。。。読んだこどもたちが真似したら困るでしょ!とも。。。
ごめんなさい。。。
いい人と悪い人の区別はちゃんとつくつもりなんだけど、今どきはそれも信用ならないというわけで、読んでくださった方々真似しないでくださいね。私も以後気をつけます(-_-;)もちろん今回親切に乗せてくださった方々には心から感謝です。そして心からうれしかったです!ありがとうございました。
それにしても、誰も何も信用できないなんてひどい世の中だなあ。。(溜息)
親切にすることもされることもできないなんて絶対世の中病んでいる!

2006年11月28日 『沖縄サイクリング』

10日ほど前に、急に思い立って沖縄に行くことにしました。
沖縄のあのエメラルド色の海がこの数ヶ月ずっと自分の中で波うち続けていてかたときも離れることがなかったし、必ず行こうと思っていた島があったから。。。
12月はそんな時間もないし、もう今しかない!とインターネットで急遽予約しました。

26日から1泊で。2日めは夜の便で帰るからこの日に島に渡ろう!そう決めました。
天気予報はあいにく曇りと雨の予想。船にも乗るんだけどな。。。とちょっと不安。でもね、運にまかせて行きましょう!楽しみ楽しみ(^_^)v

26日、白いロールパンにハムとチーズとたまごをはさんでランチは今日も手作りお弁当(っていうほどのものでもないけど。。。(^_^;))。
しかし、空港に着くと出発便の飛行機が点検などのため、1時間遅れ。うーーむ。やっぱり、なんかあるのよねー、私の旅につきもの。でも、これで厄払いだね!きっと!(^^)!
正解!!!
沖縄に到着したら晴れてる。でも、モノレールに乗ろうとしたらいきなりお天気雨がサーーッと降ってきました。ええっ?と思ったら、なんとなんとお空に大きな虹がかかったんです!とても大きな、すごくあざやかな虹!写真に撮れなかったのが残念ですが、あんな大きい虹は初めて見ました。
出発が遅れなかったらこの虹は見られなかったかもしれない。あ~ん(>_<)人生ってすてき(^_^)v。。。と単純にしかも大げさに喜ぶ私。

ホテルも清潔感のあるいいお部屋で、時間も少ししかないし平和通りへぶらぶらと歩きに出かけました。牧志公設市場は今日はお休みらしい。。残念。。だけど、また機会もあるでしょう。
結局大した買物もせず、お食事をして、お部屋に戻ったらいきなり爆睡。
ともかく沖縄に来ると、よく食べるしよく寝るしフットワークも軽いし、それが半端じゃないんです!おそろしく食べておそろしく寝るというほうがいいかなあ。。
お部屋で起きてた記憶があまりないくらい寝て明日はいよいよ島へ渡るよー!

27日、朝からまたごはんをたくさんいただき、今日の気温はえーっと27℃(^_^;)
鎌倉から着込んできたコートとマフラーがお部屋の壁で揺れて笑ってる。私も苦笑い。。キャリーケースに詰め込んでTシャツを着てさあ!出発!
去年お世話になったタクシーの運転手さんにお世話になろうと思って自宅でさんざん名刺を探したけれど見つからず、タクシー会社にも問い合わせたけれどとうとう捜しあてることができなくてあきらめ、今回はバスで移動することにしたのです。
バスの時間、停留所の場所、船との乗り継ぎなどなどネットで調べました。成長したよねーと自分をちょっぴりほめる(若葉マークは取ってあげようね(^_^)v)

予定よりはやい時間のバスに乗れそう。とダッシュ!バス停はほとんどひとがいなくて、なんだか不安。。バスが来たから乗ったけど、乗客ってふ、ふたりだけ。。。またまた不安。。
バスのシートはかなり埃がたまっていていかにもアジア的なにおい。沖縄って日本っていうよりアジアって感じなんだよねー(日本もアジアだけど。。。)とどうでもいいことを感じながらバスに揺られること1時間。
海が見えてきたー!降りまーす!!でも、降りるのは私だけ。残ったお客さんもひとり。。
港に向かって歩いていくけど、人気なし。ここでいいんだよねー?30分ほど港の堤防に座って足をぶらぶらさせながら海を見る。今日2本目のさんぴん茶(ジャスミンティー)を飲んじゃった!
さて、船が入ってきていよいよ島へ。わくわく!お天気は晴れ時々曇りという感じ。
船の中で島のおじいちゃんとずっとおしゃべり。ちいさな島なのでその後も何度も会った。

島に到着して沖縄そばをいただき、ガイドさんを予約しておいた施設にキャリーケースをごろごろ転がして歩いていたら、車で通りがかったおじさまが乗せてってあげよう!と声をかけてくれて送ってくれました。炎天下、道もわからず、迷路のような道を、どうしよう。。とあてもなく歩いていたからほんとに助けられました。ありがとうございました。
そして、徒歩ではまわりきれないということでサイクリングに切り替え、自転車で島を一周することに。暑いけど、風はすごくさわやか。空も青いし、緑は揺れてる、サイクリング日和!日焼け止めクリームを塗って、帽子をかぶって、さあ、これから3時間のサイクリング!施設に居ついた黒いわんちゃんが走ってついてきた。私の自転車の後ろから走ってくる走ってくるー、ぴょんぴょん跳ねるように。。
だめよー。これから島を1周するんだからーと言ったんだけど、、、、結局最後まで一緒についてきちゃった。自転車のまわりにくるくるまとわりついたかと思うと、急にいなくなって、またはるか後ろの方から駆けてくる。。。ガイドさんと離れてひとりであちこちまわったときもいっつもそばにくっついて遊んでた。私もいつのまにか話しかけてたりして、大事なおともだちになっちゃったね。
2003_0101沖縄20060023.JPG

だめよー!そんながけの方に行っちゃー!あぶないから戻ってらっしゃい!
2003_0101沖縄20060039.JPG

なんにもない島。だけど大切なものがいっぱい。どこに向かって生きているのか、存在とはどういうことなのか、、、いろいろなことを考えさせられました。答えや結論が出たわけじゃないけれど、少なくとも考えるべきこと、やるべきことの確かな方向が見えたような気がしています。
もちろん途上だけど。。

岬へと続く道。自転車で駆け抜けましょう!なんて気持ちいいんだろう!
2003_0101沖縄20060004.JPG


写真をいくつかお届けします。

この青い海を見たかったんです。
2003_0101沖縄20060050.JPG

空と海の境はもはやなくて。。
2003_0101沖縄20060021.JPG

この波打ちぎわで星の砂を拾いました。
2003_0101沖縄20060080.JPG

なんてきれいな色なんでしょう!
2003_0101沖縄20060009.JPG

ただただじっと見つめていました。
2003_0101沖縄20060034.JPG

島からは最終便で帰りました。待合でまたおじいちゃんに会いました。
「もう帰るんかい?」「ええ。今日鎌倉に帰ります。」「帰らんでもええのに。。。。またおいで。」「ありがとう。またきっと来ます。」さみしいお別れ。
その後、船で出会ったヤンバル地方でガイドさんや空手の先生をしている方に空港まで車で送っていただきました。「袖触合うも他生の縁だから」ということで。ごはんまでごちそうになってしまいました!ありがとうございました。
こんなこともあって今回はたくさんの見知らぬひとたちのおかげでほとんどお金を使わないで旅をしました。みなさん、ほんとにありがとうございました。
私ってほんとに恵まれているなあ。。幸運だなあとつくづく思いました。この幸せの種を今度は私がどこかで撒かなくちゃ!
ひとつの種からきれいな花が咲き、その後に、たくさん種が取れてさらにたくさんの花が咲きどんどん種も増えていく。株分けもそう?
そういう風にしていけばとても幸せな世の中になるはずなのにね。。。

サイクリング中にもたくさんの方に声をかけていただいて、親切にしていただきました。なんの見返りも期待しない思いやりや親切、ちょっとしたことだけど譲ることのできる心の余裕、品がいいということはこういうことなのだろうと思いました。私もひととして本当の意味での品のよさや優雅さを身につけたいなと思いました。沖縄のひとたちのように。。

さあ!12月はお仕事に集中します!
私の中でいろんなことが変化しています。なにやらあやしげで暗いいや~な空気がとんできても、それに侵され巻き込まれて落ち込むことなく跳ね返すことのできる強さが少しずつできてきたかな(^_^)v
今年出会ったひと、再会したひと、いつもの仲間、来年はまたきっといいことが一緒にできるはず!そんな気がしています。みんなで一緒にすてきなものを作りたいなあ。。。じゃなくてできそうな気がするんです。心のあたりがなんだかムズムズするから!
そのためにも12月はいいお仕事しましょう!ね!(と自分にささやいてます)

2003_0101沖縄20060060.JPG


2006年11月24日 『幸せないちにち』

今日は、このウェブサイトを制作してくれたキュートな女の子・瓶子可南子さんと銀座でランチ、夜はパシフィック・クロッシング2006の第2夜のコンサートに出かけました。

とてもいいお天気に恵まれ待ち合わせは定番(わたしたちの時代のね。)銀座4丁目和光前。銀座のレトロな洋食屋さん・煉瓦亭でランチをして、その後、帝国ホテルのパンケーキをいただくというのが本日の予定。
さっそく煉瓦亭に向かうとやっぱり行列。でも、すぐに席が空いて名物・ポークカツレツを注文。普段はお肉をあんまりいただかないのですが、今日は大きなカツレツをペロリと平らげました。おいしかった(^_^)v
その後、たまたま銀座にいた大学時代の同級生・常磐津兼太夫さんと3人でスターバックスにてコーヒータイム。
そしてそして、ホットケーキ好きの私にとって念願の帝国ホテルのパンケーキ!
絶品でした!(^^)!期待通りというか期待以上というか、ともかくケーキはもちろんバターやはちみつ、メイプルシロップもすごくおいしい!あ~、なんて幸せ!!(>_<)
可南子さんとは、恋愛話で盛り上がりました。恋はステキです!

そのあと、ひとりで行く予定でしたが、可南子さんもコンサートに一緒に行くことに。
今夜はピアノソロ。レスリー・ハワードさんというピアニストの演奏。曲はグレインジャーの作品。
すごくステキでした!!ピアノの音がすごくすごくきれいで、う~ん、きれいということばでは足りないなあ。。。なんといえばいいのでしょう。。。まるでハート型した自分のこころがあったかくなってぷるんとふくらんでピクピク喜んで動いているのがわかるような感じ!
ほんとに幸せな時間でした。

久しぶりにお会いした方たちも。来年またご一緒にお仕事することもありそうな話がいくつか。うれしいなあ(^_^)v
雰囲気が変わったね。なんか明るくなったみたい。すごく元気そう!と言われ、えっ?前はそんなに暗かったかしら?(^_^;)

ここ1ヶ月の間、うーむ、熊野に行ってからかな?自分の中で確かな変化があります。考え方や思考の方向が変わったのかな。大きな事件があったわけじゃないけれど、あるとき突然自分の中の何かが抜け落ちて変化することってあるんだなあと感じています。
あがいているときにはあれこれがんばってもどうにもならなかったことがあっさりとはがれるとき。。

自分のちからじゃなく、まわりのひとたちの愛情や自然から得るたくさんのもの、出会った本、見たもの、聞いたもの。。。たくさんのことを感じさせてくれたたくさんのもの・こと。
考えが変わると生活も少しずつ変わります。
お料理は相変わらずダメだけれど、いつも余っては捨てざるをえなくなっていた食材をなくすべく和歌山に帰るときは最近お弁当を作ったりして。。。(ゆでたまごを作っただけでも友人に驚かれていた私としてはものすごい変化なんですよ(^_^;)自慢にならないって!)

どんなことも大切にしたいという思いがすごくすごく強くなったことは確かです。そうしたらとても幸せが増えました。からだも元気!
もちろん落ち込んだり、かなしかったりさみしかったりすることだってあるけれど、そんなときは素直に思いきり泣きましょう!

頑固で意地っ張りでなかなか自分が悪いということを認められず、「許す」ということがずっと苦手でした。引っ込みがつかなくなるということもあったし、自分の非を認めるということがどうしてもできませんでした。小さな頃からたぶん。。。
だけど、「ごめんなさい」ということばを少しずつ言えるようになったら同時に他人に対して相手に非があったとしても「許す」ということが少しずつできるようになりました。

直接関係があるとは思えない行動や思考の変化から、思わぬ転換が生まれることもあります。考え方や視点を変えると不可能だと思っていたことがいともたやすく可能なものになることも。
それはある日突然に!

跳べなかった跳び箱があるとき突然跳べたり、わからなかった数学の問題がなぜかすらすら解けるようになったりすることがあるように!

2006年11月23日 『たまには夢を。。。』

和歌山から神戸を経て鎌倉に戻ってきました。紅葉が少しずつ。我が家の周りも出かけたときより随分色づいています。

和歌山では、今回和歌山市文化奨励賞をいただき授賞式に出席しました。新聞や市報に写真が大きく載ったせいかたくさんの方々からお祝いのメッセージをいただきましてありがとうございました。3年前に和歌山県の文化奨励賞をいただいたときには授賞式も簡素なものでしたが、今回はホールで来賓者も多く緊張しました。

そして生徒さんたちのレッスン。いつもみなさんと会うのは楽しみ。最近はお筝での活動もみなさん活発になってきたので、その報告なども。もちろんそれ以外にも楽しいことも、ときにはかなしいことも。。。
音を聴けば元気かどうかもなんとなくわかるけれど、ともかく元気で幸せな気持ちになれるといいなあと思いながらいつもレッスンしています。それぞれのひとたちにそれぞれのよろこびが生まれますように。

桐蔭高校へもレッスンに。きれいに掃除された階段を上って2階の和室に行くとみんながそろって待っていてくれます。「こんにちは。」とさわやかに。
すがすがしく、まっすぐに心に届く音。まるで若葉の木々の中にいるよう。。。

整体へも行きました。首の調子があんまりよくなくて。。。
診断結果は。。。ストレートネック(>_<)
先生いはく、「首が長くてまっすぐなのは格好はいいけど医学的には最悪です。ストレッチとダンベルで鍛えないと将来は危険です。」
ひぇ~っ(*_*)はい!絶対鍛えます!!というわけで、ダンベル買ってさっそくがんばってます、筋肉モリモリにならない程度に(笑)

その後、神戸へ。桐蔭高校は今年残念ながら和歌山大会2位。で、近畿大会に出演。
みんなと早朝からバスで移動。演奏は無事終了。OGたちも何人か応援にかけつけてくれました。ありがとう!
こうしてどこへ行ってもOGたちが忘れず応援に来てくれる。ほんとにうれしい。
20年も教えているから、大学生、社会人、結婚して出産して子育てしている子も。。結婚すれば娘をお嫁に出した気分になり、出産すれば孫ができたような気分になり、なんとなくおばあちゃんの気分をにっこり味わってしまうのです。
でもね、卒業すればみんなほとんどおともだちの領域。だから、なんだか年齢とか立場とかもうめちゃくちゃ。それは教室の生徒さんも同じだけれど、みんな大切でいとおしいひとたち。

鎌倉に戻って昨日は作曲家の藤枝守さんが監修しているパシフィック・クロッシング2006の演奏会を聴きに出かけました。
今年はパーシー・グレインジャーの特集。
民謡を素材にしたちいさなピアノ曲、自然の音から発想を得たフリーミュージックと呼ばれるもの。どれもすてきで楽しかった。ぽっかり青空をのぞいたような気分でした。
「ロンドンデリーの歌」も彼の編曲で世界に知られるようになったそうです。この曲をはじめアイルランドの民謡も大好きです。素朴であたたかくてやさしい。
ピアノも大好きです。高校時代まではずっとピアノを弾いていました。大曲も壮大な気持ちになって気分がいいけれど、ちいさなソナチネみたいな曲をぽろんぽろん鳴らすように弾くのも好きです。
ちいさな曲を調律されたいいピアノじゃなくて、ちょっと壊れかかった、鍵盤のあがってくる速度が音によって微妙にちがったり、金属の珠が落下するような音が混じっていたり、音にムラがあるようなピアノの音で弾いてみるとまたこれがすごくかわいくていとおしい気分になるんです。

昨年はテリーライリーの特集で私も共演させていただきました。リハーサルで彼のピアノを身近で聴いたとき、一瞬自分が演奏することを忘れていました。その音の中に包まれて溶けていくようで。
世界の音楽に足跡を残す大作曲家は、あまりに自然で大きく強くおだやかでした。私はただただ幸せ。ほんとは音を出すことを放棄してずっと聴いていたいと思いました。。
2006_0121テリーライリー0047.JPG
(真ん中は、笙奏者の石川高さんです。)

音や音楽のちからを疑い、それを職業としていることに意味を見出せないで揺れることが時折あります。

だけれど、たとえば自然の音から、ひとびとの奏でる音から、すばらしいピアニストの音から、作られてきた数々のうたや曲から、たくさんの幸せと元気と心がふるえるような美しさへの感動、涙を与えてもらうとき、やっぱり音や音楽のちからをまた信じることができるのです。
心に刻まれた深い傷やかなえられない願いや思い。。
きっと誰もが持っている。
それすらをまるできれいにすくいあげて、花や光に変えてしまうちから。

わたしも、そんな音や音楽を伝えるひとでありたい。
それがひとつぶの夢の種。

2006年11月08日 『ごあいさつなどなど』

昨夜は、尺八の演奏会に出かけました。久しぶりに尺八の音色に心が豊かになりました。

ホールに到着すると、先日合奏をしたロンドン大学の先生にバッタリ!そうそう、1年間尺八の勉強のため日本に滞在していらっしゃるのでしたね。
「やあ!ヨウコさん!」とハグ(抱擁)して両頬にキス。
そうでした!これが外国のごあいさつというものです(^_^;)男女問わずね。
しかし、日本の、しかも邦楽の演奏会場だとなんとなく浮いているような(あたりを気にしつつ(~_~;)。。。)昔は、外国に行ってもこのごあいさつに慣れず、固まったまま恥ずかしそうに顔を赤らめたりして(*^_^*)、それこそ何カン違いしてるのー?(ーー;)という状態でした。今は随分慣れましたが、やっぱり自然にはなかなか。。

ごあいさつといえば、私が沢井先生に習い始めたのは小学6年生のとき。
「お筝を弾く前にまず「よろしくお願いいたします。」と言ってきちんとおじぎしなさい。」というおことばから最初のレッスンは始まりました。
幼稚園から小学校低学年までは地元の先生が出稽古というかたちで我が家にいらしてくださって、なかば遊びの中にお稽古の時間があるような状態でなんとなく始まりなんとなく終わるというようなものでしたから、ごあいさつなんてきちんとしたことがなくて、どうしていいかわからずぺこりとおじぎをすると、先生は「こうやって手をきちんとついておじぎをするんだよ。終わったら「ありがとうございました。」とまた同じようにしなさい。」と教えてくださり、何度かその場で練習?した記憶があります。

長唄のひとたちと一緒のときは、下合わせからお着物で部屋に入ってすぐに正座して両手をついてみなさまにごあいさつ。しかも夜でも「おはようございます。」

日本にいると結構それが習慣なので、この前美術家の中ザワさんの作品演奏会の後の打上げでも帰りのごあいさつと思って正座しておじぎしたら、中ザワさんはじめそこにいたみんながなぜか恐縮した様子で正座して輪になっておじぎ。なんとなく妙な雰囲気(^_^;)。微笑。。。
みなさん、そんな習慣があまりないようだったので、逆にこのごあいさつという動作というか所作が珍しかったんですね。。
日本国内でもいろいろ。。

話は逸れますが、アフリカ人の友人とバンドみたいなことをやっていたときは私の家でいつもリハーサル。最初に彼がひとりでやってきたときによっぽど私の対応が怖かったらしく、それこそ女の子が大好きでいつも本能のままに行動する彼なのに、2回めからは練習前に必ず事前に電話してきて「モウミンナハキテマスカ?」と誰かひとりでも到着していることを確認してからでないとうちに来ませんでした。
その後も、ともかく私も本能派ですが(ある作曲家の友人いはく私はアフリカ人にかなり近いらしい。。(*_*))、ライブのときに突然何が気に入らないのか急に不機嫌になる彼にこれまたバンドメンバーだった竹澤えっちゃんは「だいじょうぶ?どうしたの?」とかやさしく声をかけてあげていたけれど、私はぷりぷりしたまま放置。「勝手にしたら(ー_ー)」。で、さらに、彼は私を恐れていました。。冷たかったかなあ。。

話は昨夜の演奏会場へもどりましょう。
そうして雑談。また合奏しましょうということになり、私は彼から英会話を教えていただくことに。
さっそく少し英語で会話。
英会話学校を挫折し、途中でやめた教材がごろごろある私。。
彼は生粋の英国紳士!そしてなんとロンドン大学の教授!しかも言語学の!そんな立派な方に、「How long ~?」とか現在完了形の中学英語を教わってる私って超ぜいたくというかナサケナイ。しかも演奏の合間に、秋篠寺ってどこにあるんですか?この「篠」ってどういう意味ですか?「紬」ってなんですか?(私は紬の着物を着ていたので。。)彼は日本語に堪能なので日本語で説明すればいいだけなのにどの質問にもまともに答えられず。。。ガーーーン(>_<)日本のこともろくにわかってないじゃん!英会話どころか日本のことも勉強しなきゃなんない。。。とことんナサケナイ。
まあ、でも、次回のお約束をしたのでがんばってみよ。。。っかなあ。。。

そういえばうれしいことに高校時代の友人から突然のメールが届きました!この日記を読んでくれていて、私の高校時代の思い出に爆笑してくれたらしい。私の超マジメ高校生というのには「おぃおぃ~!」て突っ込んでくれてました。彼は今仕事でパリ近郊に在住しているそうで、うーむ、フランスから突っ込みを入れられるとはねぇ。。。(^_^;)

2006年11月03日 『よしなしごと』

今日はソプラノ歌手の友人緑川まりさんのデュオリサイタルを聴きに神奈川県立音楽堂まで出かけました。とてもいいお天気。今日はお着物でお出かけしよう!

秋になると時間があるときにはお着物でお出かけすることが楽しみのひとつです。そんなに高価なものをもっているわけでもないし、数も持っているわけでもないけれど、着付けに30分あればだいじょうぶですし、着物、帯、帯締め、帯揚げ。。。それらを持っているものの中で組み合わせていくことが楽しいのですね。
それから「着る」という行為を実感するときでもあります。紐の一本一本の締め具合で自分が楽でいられるかどうか着崩れるかどうかが決まってきます。衣紋の抜き方や半襟ののぞかせ具合、お太鼓の大きさ、裾の長さ。。。。それらも全て自分で選んで決めていくところがまたおもしろかったりします。
自分のからだに合わせて着付けるから自分のからだのこともよくわかってないとうまく着られないんじゃないかしら?体型も微妙に変わるし、その日の調子みたいなものもあります。
だから、うまく着付けられたときはなんだかとても気分がいい。
着物も帯も小物も全部同じ型なのに柄や組み合わせ、着方で雰囲気はまるで変わります。そういうところがとても魅力的なのですね。
音楽も、ことばもそういう風に何か作っていければいいなといつも思います。

とはいっても夏は真っ白なTシャツにブルージーンズ、これが一番お気に入りのスタイルだったりするのですけれどね。

コンサートの方は久しぶりの西洋音楽という感じでした。プッチーニやヴェルディー、ビゼー、モーツァルト、プーランク。。。
恋に対してもあまりにもあからさまでそれがまたなんだかスカーッとしたりして、緑川さんの声は相変わらずすごい迫力だし。。。ともかく霜降りステーキをいただいた気分。パワーをもらいました。
とかく頭で考えがちなところもあるけれど(私なんて大して考えられもしないのに(苦笑))、こうして人間の本能のままに花開く世界もまた痛快だと思いました。
そしてやっぱり音楽だけじゃなく(もちろんその人から出たものなら、その人自身と無関係に存在するものでなく自然に結果としての音楽に現れるものだけれど)聴きたいと思うということはその人に会いたいということなんだなと思いました。

友人は笑っていたけれど、私の楽譜棚は古楽からクラシック、現代音楽、邦楽、ジャズ、民族音楽、歌謡曲、わらべうた、謎めいた即興のメモらしきものまで一緒に並んでいる。。。
どんな音楽もいいと思う。大好き。

その一方で、自然の音に溶けていく自分もいます。
しゃぼんだまがはじける音に涙が出そうになったり、道路工事の大音響に心がこわれそうになったりします。

露骨な表現にうんざりするときがあるかと思えば、心を揺さぶるようなものを欲するときもある。。。
自分は何者なんだろう?なんて気まぐれな!と思うことはしばしば。

会場でおよそ5年ぶりに作曲家の友人と会いました。帰り道、お茶をして旧交をあたため、あれこれ雑談。

そんないちにち。

あれっ?急に雨が降り始めました。
明日は、コンサート本番です。今から少し音を出して明日の準備にかかります。

秋には「ふと思うこと」が多いなあ。と思います。


copyright(C) Nishi Yoko All right reserved.