6月10日(土)北鎌倉ハリーケンアートスタジオでletterシリーズの第一回を開催しました。
満員御礼!いらしてくださった皆様方ほんとうにありがとうございました。
この季節、鎌倉は紫陽花を見に来る観光客で賑わいます。普段はのんびりひなびた風情の北鎌倉駅も大混雑。当日もあじさい寺といわれる明月院の前は行列ができていました。

スタジオは明月院の脇の坂道を上ったところにあります。お寺を通り過ぎると急に静かになり、人もまばら。紫陽花もあちこちに咲いています。ここはハイキングコースの途中ですからかなりの急坂もあります。



スタジオは、坂道を上がったところに広がった住宅地にあります。公園の隣、ちいさな商店街の一角。


中にはこんなかわいい作品も展示販売されています。


そして、軽くリハーサルをして、本番直前。準備完了!

この日のために候補にあげた曲の中から、5曲を選びました、そのうち1曲は自作曲。前々日に完成しました。プログラムは手書きで前日に作ってコピーし、共演者の水谷隆子さんといっしょにクレヨンで一枚一枚にちいさな紫陽花の絵を添えて。。。(20名限定ですからこういうこともできます!)
選んだ曲目は、1.あめあやめ ながあめながめ(詩・曲 西陽子 初演)、2.乱輪舌(八橋検校) 3.青森蛙(詩 藤井貞和 曲 高橋悠治) 4.we are all connected...(一ノ瀬響) 5.水の声~筝の十七弦の為に~(沢井忠夫) アンコールを頂いたので、鳥のように(沢井忠夫)を演奏しました。(何も用意していなかったのでちょっと焦りましたが。。。汗)
ともかく音がとても自然でいいスタジオなので弾いていても、歌っていても気持ちよかったです。
そして、演奏終了後は上田恵子さんが作ってくれたケーキとドリンクでみなさんと楽しくおしゃべり。ケーキは、レアチーズケーキ2種類。上田さんと私で話をして、この日のために上田さんが考えてくれたケーキです。ひとつはミントマーブルのレアチーズにブルーベリーとミントの葉っぱが乗っているもので紫陽花をイメージしたもの。もうひとつはオレンジ風味のレアチーズの上にオレンジとキウイとミントの葉っぱ。これは私をイメージして作ってくれたそうです!名前の通りというか太陽のような感じ?(静かでおだやかそうに見えて実はラテン系の情熱家、楽天家というのが彼女の私に対するイメージ。彼女は大学時代からの友人ですが、、、アタッテルかな?)これが、ほんとさわやかでおいしくて大好評でした!
そして、いらしてくださったみなさんにノートにサインをもらいました。普段はCDを購入してくださった方々やお客さまの中からサインを求められる側なのですが、この日は逆にみなさんからメッセージとサインをいただきました。とてもうれしかったし、大切な宝物です!こういうことも終わった後のおしゃべりもやっぱり20名という少人数でないとできないことです。
音楽はなんのためにあるのだろう?音楽自体が目的なのだろうか?
いろんな方法があっていいし、いろんなあり方があっていいはず。
楽器の可能性、筝の音楽の可能性、自分の音楽。。。それらの探究がけして終わることはないけれど、音楽と生活、音楽と社会、音楽と人間、そういうもののかかわりについて今の私は何か探してみたいと思っているのかもしれません。
活動を始めてから活動の動機に気づくのも変な話だけれど。。。
7日から水谷さんは我が家に滞在。まるで合宿生活。といっても、お互いに夕方までは個人練習(私は作曲なども)をして、夜はいっしょに合奏というような具合。ただし、すべての時間割りは、「今日何を食べよう?」ということから始まる。鎌倉はお店が閉まってしまう時間が早いので、遅れると大変!おまけにおいしいところがたくさんあるのであれやこれや。。。普段はほとんど外食をしない私も毎日ジーンズがきつくなっていくような気がしながらもこのときとばかりに食べ歩きました。

(左から上田恵子さん、私、水谷隆子さん。ケーキや演奏している写真がないのは残念です。。。自分で撮っているとそういう写真が撮れないのが残念。。)
ゲストの水谷隆子さん、上田恵子さん、そしてスタジオのオーナーであり、コンサートにさまざまなアドバイスとご協力を下さった藤本健太郎さん、神田佳子さん、お手伝いくださったたくさんの方々、そして聴いてくださった方々、みなさまほんとうにありがとうざいました。
いろんな立場のひとが、いろんな関わり方で、ひとつの時間を作っていくこと。うつりゆく季節を味わうこと。消えてゆく音をたどること。音楽、話、食、、、、心のこもった丁寧であたたかい大切な時間と空間は、ひとりではできないものです。率直な話し合い、信頼、協力。。
「てがみ」は、ゆくさきを想い、封筒や便箋を選び、ことばを選び、文字や絵をデザインし、最後に封をして切手を貼って投函。届くまでの作業の過程のひとつひとつにこめられたものがあります。
letterのシリーズはそうしていろんなひとたちと丁寧に関わって作っていくものでありたいと思っています。

帰り道、陽も落ちて蒼い闇に向かう少し前。息づくあじさいの花。。。