箏の一夜はすぎて・・・
『西陽子 KOTO NIGHT ~箏の一夜~』楽しく終了いたしました。 お聴きくださったお客様、共演してくださった演奏者の皆様、支えてくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました。 本番直前まで舞台調整が続きましたが、おかげさまですべてがよい方向に進み、お客様からもうれしいメッセージをたくさん頂戴いたしました。 心から感謝の気持ちでいっぱいです。 映像を使う、自分で書を書く、舞台と客席のかたちを変える、トークタイム、スカイプでブラジルと交信、コーヒーとケーキによるブレイクタイム、プレコンサートとアフターコンサートなど私にとっては新しい試みがいっぱいでしたが、全てやり遂げることができました。 もちろん改善すべきところはたくさんありますが、自分の描くコンサートのスタイルをほぼ実現できたことに静かな充実感を感じています。 演奏は、レパートリーとして何度も弾いている曲であってもやはり緊張し、弾きながら「あー、足りない足りない。」という思いが押し寄せてきます。今回は三絃と歌の演奏も行いました。 これが限界。と演奏前には覚悟して舞台に出るものの、終わってみると、まだ成長できる。と思ってしまうのが不思議です。きっと自分の未熟さを感じるとともに、新しい発見をするのだと思います。 後半は、ショーロ(ブラジル音楽)の演奏。リズムに乗って、メロディーに心を預けて、楽しく演奏しました。 そして、シェンさんはサンパウロに帰国され、教室の生徒さんたちはそれぞれの活動や次のレッスンの準備に戻り、高校生たちは3 月のおさらい会の曲も決まり、練習開始。 私は、この後ベトナムへ演奏旅行があり、その後は、マリンバ奏者・通崎睦美さんの京都でのコンサートに出演させていただきます。 ハノイでのコンサートプログラムの最後には、ベトナムの伝統楽器の演奏家の方々とベトナムに古くから伝わる歌を元に共演させていただく予定です。当日のリハーサルのみなので、ほぼ即興になると思います。 戦争や社会制度の中で消滅の危機にあった伝統音楽を復興させ、伝統を継承するとともに次代に伝えるために創作を模索している方々との出会いを今から楽しみにしています。すでにいただいたメールからは情熱がひしひしと伝わってきます!