箏の一夜はすぎて・・・

2017-10-17T23:16:48+09:002017/10/17|

『西陽子 KOTO NIGHT ~箏の一夜~』楽しく終了いたしました。 お聴きくださったお客様、共演してくださった演奏者の皆様、支えてくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました。 本番直前まで舞台調整が続きましたが、おかげさまですべてがよい方向に進み、お客様からもうれしいメッセージをたくさん頂戴いたしました。 心から感謝の気持ちでいっぱいです。 映像を使う、自分で書を書く、舞台と客席のかたちを変える、トークタイム、スカイプでブラジルと交信、コーヒーとケーキによるブレイクタイム、プレコンサートとアフターコンサートなど私にとっては新しい試みがいっぱいでしたが、全てやり遂げることができました。 もちろん改善すべきところはたくさんありますが、自分の描くコンサートのスタイルをほぼ実現できたことに静かな充実感を感じています。 演奏は、レパートリーとして何度も弾いている曲であってもやはり緊張し、弾きながら「あー、足りない足りない。」という思いが押し寄せてきます。今回は三絃と歌の演奏も行いました。 これが限界。と演奏前には覚悟して舞台に出るものの、終わってみると、まだ成長できる。と思ってしまうのが不思議です。きっと自分の未熟さを感じるとともに、新しい発見をするのだと思います。 後半は、ショーロ(ブラジル音楽)の演奏。リズムに乗って、メロディーに心を預けて、楽しく演奏しました。 そして、シェンさんはサンパウロに帰国され、教室の生徒さんたちはそれぞれの活動や次のレッスンの準備に戻り、高校生たちは3 月のおさらい会の曲も決まり、練習開始。 私は、この後ベトナムへ演奏旅行があり、その後は、マリンバ奏者・通崎睦美さんの京都でのコンサートに出演させていただきます。 ハノイでのコンサートプログラムの最後には、ベトナムの伝統楽器の演奏家の方々とベトナムに古くから伝わる歌を元に共演させていただく予定です。当日のリハーサルのみなので、ほぼ即興になると思います。 戦争や社会制度の中で消滅の危機にあった伝統音楽を復興させ、伝統を継承するとともに次代に伝えるために創作を模索している方々との出会いを今から楽しみにしています。すでにいただいたメールからは情熱がひしひしと伝わってきます!

西陽子 KOTO NIGHT 〜筝の一夜〜

2017-09-28T22:40:59+09:002017/09/28|

またまた更新が滞ってしまいました。そんな私のいい加減さにも関わらず、忘れ去ることなく、このブログを訪れてくださってありがとうございます。 気がつけばもう秋。猛暑の夏がすぎ、夜、寝床に入ると虫の声がなんとも心地よいです。秋の夜長の演奏会を毎晩楽しんでいます。 夏は、毎年恒例、桐蔭高校箏曲部の夏のイベントがあり、高校生たちのコンクールがあり、私の教室のおさらい会がありました。 どんなに忙しくても大好きな人たちと一緒だと疲れも吹き飛び、しかも一緒に演奏するとなるとアドレナリンが出て、軽い風邪などは治ってしまうのですよね。人間の身体と心の関係って不思議ですね。 とはいうものの、最近は随分経ってから、巨大な睡魔に踏み潰されたかのようにダウンすることもありますが・・・(昔と同じようにはいきませんね。当たり前!笑) しかししかし、やっぱり何か楽しいことをしたい!素敵な時間を作りたい!筝のことをもっと知ってほしい!演奏を聴いてほしい!というあくなき欲求は健在で、コンサートを開くことになりました。 『筝の音』ってお蕎麦屋さん、和食のグルメ番組、温泉めぐりなどの旅番組でしか耳にしたことのない方がほとんどだと思うのです。残念ながら・・・。 実はすごく多彩な顔を持っているのです! 今回は、楽器が歩んできた歴史、携わってきた音楽家の足跡を辿ることによって日本の音のしなやかさを味わっていただきたいと思っています。 そして、ちょっと非日常な贅沢な時間をすごしていただきたい。と思っています。 ぜひ遊びにいらしてください! 音楽会は、もちろん作品や演奏から得る感動が何よりの魅力ですが、それだけでなく、音楽がきっかけで人と人のつながりが生まれ、会話が生まれ、音楽を楽しむ余裕のある自分がちょっと素敵に思えたりする・・・。 そんな時間を作りたいと思っています。   もし、 アートがこの世になかったなら、 合理的なものだけで埋め尽くされてしまったなら、

素材好き

2017-06-06T11:39:33+09:002017/06/06|

友人が関わっているレコーディングのお手伝いやクローズのコンサートが続いておりました。 また、今年客員教授として赴任する関西大学のイベントでも演奏させていただく機会があり、学歌も筝にアレンジして演奏しました。 桐蔭高校箏曲部にも新入部員が6名入部!初レッスンでは、恒例の自己紹介があり、入部の理由や好きな科目や趣味について話します。私もひとこと自己紹介しました。 私の趣味は・・・読書と散歩。本屋さんでいろんなジャンルの本を見るのが好きですし、散歩は主にひとり街歩き。東京にはいろんな問屋街があって、そこをぶらぶら巡ることが多いです。浅草橋から蔵前のあたりにある手芸用品、文房具、おもちゃ。合羽橋には調理用具。日暮里は繊維問屋街。ホームセンターも楽しいですね。 何かを作るという目的がなくても、ただ素材となるものを見ているだけで幸せ!ひとつのパーツにもいろんな大きさがあり、色があり、材質があり、微妙なかたちの違いがある・・・それがきれいに並んでいるのがもう感動なのです!これとこれを組み合わせれば?こんなものを作るためには?と想像することもあるのですが、ほとんどは素材を見るだけで満足し、うれしくなってしまいます。美しいなあ。と、心がときめきます。 完成品の裏でいつもは存在感の薄いものや隠れてしまっているものの正体がわかったり、実はびっくりするような大きな力を発揮していたり、支えていたり、組み合わせや使い方次第で全く想像もしないものに変わったり・・そんな驚きがいっぱいあるのです。 というわけで、素材をただ見ているだけで大満足。 しかし、何か作品を完成させるためには、素材をどう使うかというプロセスがあり、『考える』時間が必要です。『考える』ことが楽しいに越したことはありませんが、やはり忍耐も時には必要です。 創作って何? 素材を組み合わせて新しいものを作っていくのか、イメージされた新しいもののために素材を探すのか? どっち? そんなことを考えている時間があれば、まずはやってみる!素材を見て、アイデアが湧いて喜んでいるだけでは何も生まれないのですよね。かたちにすること、生み出すことってそんな甘いものじゃない! ・・・と、自分に言い聞かせて、叱咤激励している最中です(笑)。 12月には、かたちにしてみなさんにお届けできれば。と思っております!  

江戸の音を思う

2017-04-20T15:08:50+09:002017/04/20|

4月16日、つきじ・文化人にて行われた「筝とそばの会」にお運びくださった皆様、ありがとうございました。 お話を交えながら約1時間のコンサート。私の新作「かさね〜送春(はるをおくる)〜」には、お客様にもご参加いただき、楽しいひとときになりました。 今回は、場所が築地ということもあり、筝とそばの接点といえば、『江戸』。江戸に関する本を数冊読みました。 そこからさらに日本の音へと興味は広がり、小泉文夫先生の本も久しぶりに取り出して読みました。 江戸の生活事情、音環境はどうだったのか?想像をめぐらせると、庶民の住まいである長屋は壁が薄くて音は筒抜け。そんな状況で騒音ストレスはなかったのだろうか?という疑問が当然湧いてきます。 現代社会において音によるトラブルは大きな問題ですよね。 江戸の町は物売りの声であふれているし、静かな場所なんてなかったのかもしれません。 でも、基本的に木や土などの自然素材から出る音ですし、すべての音はマイクで拡声することのない生の音。だから江戸の中心の一番賑やかなところでも、音は今より柔らかかったのでしょう。 今、東京では、車の行き交う音が絶えずあり、どこかで工事しており、お店に行けばどこでもBGMが流れています。人の声は意外と少なくて楽器の音などは聞こえてもきません。そんな街からお部屋に帰ってきて、私はこれ以上もう音楽を聴こうという気持ちにはならなくて、むしろ音の洪水の中から逃げ出したいという気持ちになってしまいます。(音楽を聴いてストレス解消!とはならないのです・・。年齢のせい?笑) 目が疲れた時には目薬があるけれど、耳薬はありません。 私にとって耳が喜ぶ音ってどんな音だろう?と、考えてみました。   『かすかな音』『かすかな動き』をほんの少し。 今回のコンサートのコンセプトのひとつは『小さな空間で小さな音に耳を澄ます』 かすかな音の響きを追いかけると、詰まっていた感覚の管の通りがよくなって、心がすーっと晴れて、おおらかな気持ちになるんです。 大きな音には閉じ込められる気がするのに、小さな音に開かれる気がするのは私だけでしょうか? 今の私たちよりずっと不便で不安定な生活を送っていたにも関わらずおおらかで楽天的だった江戸の人々。

筝とそばの会

2017-04-02T18:27:52+09:002017/04/02|

すっかりご無沙汰してしまってすみません!秋がすぎ、年は改まり、冬が終わって、とうとう春になってしまいました。ブラジルでのコンサートのご報告もしないまま・・・(^^;; 今日は東京の桜が満開という報道ですが、私の家の近くはまだ五分咲きくらいでしょうか。 3月25日、恒例の和歌山県立桐蔭高校箏曲部の第31回おさらい会を終えました。OBOGも応援にかけつけてくれました。新しい世界へ旅立つ卒業生や、今まさに大学で専門分野を思う存分学んでいる大学生、それぞれの仕事に邁進している社会人の皆さん。本当にありがとう。 どんなに年月が経っても、筝の音が、箏曲部が懐かしくなったら、筝が弾きたくなったら、高校時代の元気で清々しい気持ちを思い出したくなったら、ここにおいで。と思いつつ、おさらい会を続けています。 1年生は初めて人前でひとりで1パートを担当して弾くというすごい緊張を乗り越え見事にゴールしましたし、2年生は音色、表現力ともに豊かになり、落ち着いて演奏していました。1年でこんなに成長するとは・・・と、いつもいつも驚かされます。個性が輝いて、自由で、自立した部員たちが織りなすおさらい会の歴史を今年もまた刻みました。 私は、昨年の大きな記念の演奏会を経て、一度リセット。新たな気持ちで小さな冒険を積み重ねていきたいと思っています。先人の方々の遺産を食いつぶすのではなく、ささやかでも新しい道を模索し開拓したい!そんな気持ちです。 さて、今月は、小さな小さなコンサートを開催していただきます。 つきじのお蕎麦屋さん「つきじ 文化人」にて、『筝とそばの会』を行います。定員は20名です。 少しお話も交えながら、筝の音楽の楽しみ方やおもしろさをお伝えしつつ、近くで音を体感していただきたいと思っております。もちろん演奏前には是非おいしいお蕎麦を!!!(私も実はお蕎麦目当てでこの企画に大興奮!!!) 和歌山にいた頃は、麺類はおうどんをいただくことがほとんどで、東京に来てからお蕎麦が大好きになりました。今では、どちらかというとお蕎麦党です。 お蕎麦といえば江戸? 先日、友人から杉浦日向子さんの江戸に関する本を何冊かいただき、感激。江戸の人々の気楽さ、たくましさ、生活の楽しみ方などが満載で、すっかり気分がおおらかになり、楽天的になりました。(もともと楽天的。ラテン系と言われてはいますが。笑)皆さんもご一読あれ。 コンサートのご案内は以下↓をクリックしてごらんください。当日、お目にかかるのを楽しみにしております。(現在あれこれプログラム企画中です!) https://drive.google.com/file/d/0ByheGJI74XgGaXpoQ2ZWcDJDQjA/view?usp=drive_web      

伝統の底力

2016-11-03T01:27:33+09:002016/11/03|

ブラジル音楽から打って変わって、今度は11月8日に古典芸能の邦楽家の方々が作品を発表される演奏会に出演させていただきます。 私は、今藤長龍郎さんと清元栄吉さんの共作「顔(おもて)」で、十七絃を演奏します。 普段はほとんどご一緒させていただく機会のない長唄や清元の方々との共演はすごく楽しくて、勉強になることが多いです。掛け声や間の取り方、専門用語、ことばの発音・発声の美しさ・・・すべてが新鮮で刺激的です。 音楽以外でも興味を惹かれることがいっぱい。お名前が芸名なので同じ苗字?の方が何人も!(まさに歌舞伎界!)ですからみなさんファーストネーム?で呼び合われます。お着物の着こなしや楽器の取り扱いや所作の美しさにもうっとりします。 おふたりの作品はこれまでに数曲演奏させていただいていて、もう10年以上のおつきあいになります。 清元栄吉さんは東京藝大作曲科のご出身で現在は清元の将来を担われる清元三味線奏者ですし、今藤長龍郎さんは東京藝大邦楽科のご出身。長唄の名門のお生まれで生粋の長唄三味線の奏者であるにも関わらず洋楽にも精通してらっしゃるマルチな音楽家です。 そんなおふたりの作品は、ちょっぴりユーモラスだったり、見せ場があったり、あやしげな場面や、しっとりした場面などいろんな世界が絵巻物のように展開されていきます。 弾きながらつい聴き入ってしまいます(笑)。 「肚を据える」日本の伝統の力を感じる演奏会です。 ぜひお運びください!   創邦21第14回作品演奏会 11月8日(火)紀尾井ホール 18:30開演(18:00開場) 一般4000円(前売り3500円) http://soho21.jp  

ブラジルの風

2016-10-29T15:28:12+09:002016/10/29|

ROPPONGI ART NIGHTヒルズカフェでのライブ、会場からあふれんばかりのお客様にご来場いただき本当にありがとうございました。熱気というより皆様が心から楽しんでくださっている空気が伝わってきて、私も思いきりリラックス。ブラジルの風に吹かれているような一夜でした。 ブラジルの曲は本当にメロディーが素敵なのですよね。温かくて、かわいくて、だけど切なくて、包容力があって・・。繊細なんだけれどおおらか。感情にどっぷり浸らず心地よい距離感がある。心が安らいで、とても軽やかな気持ちになるんです。 今回のためにアレンジも再度推敲し(私のアレンジはまさに手探り=ハンドメイドですから、完成まで10回近く書き直しをします。)、即興演奏も交え、とても楽しく演奏させていただきました。ブラジルのリズムのノリにもだんだんなじんできました。楽譜には書けないノリ・・・楽譜を追っていると、いつの間にか遅れてしまって最後には見失ってしまうという失敗も何度かありました。まさに波乗りや水泳のように波に逆らって自分の力でなんとかしようとバタバタすればするほど沈んでしまうというような感じでしょうか?(波乗りは未経験。水泳も40mが限界の私ですが・・・笑) 曲の魅力だけでなく、共演者のシェンさん、田嶌さん、栗山さんの魅力も絶大!これぞmusician !という方々なのです。 musicianとして生きる! MUSIC IS MY LYFE, LIFE IS MY MUSIC !

ROPPONGI ART NIGHT 2016

2016-10-20T23:58:59+09:002016/10/20|

お知らせが遅すぎてすみません! 先日リサイタルでもご一緒したシェン・響盟・リベイロさん(フルート&尺八)、田嶌道生さん(ギター)、栗山豊二さん(パーカッション)と再び共演します。 多彩なプログラムでお楽しみいただけると思います。 風のように軽やかでありながらちょっと切なく、そして優しさに包まれるような音楽です。ぜひ遊びにいらしてください! From Rio To Tokyo〜箏とボサノヴァの夕べ〜 10月22日(土)18:00 ~18:50 六本木ヒルズカフェ(六本木ヒルズ・ヒルサイド2F)無料              

リサイタルのご報告 後編

2016-10-06T21:56:56+09:002016/10/06|

開演まで約1時間半。おにぎり1個・チョコレート1片・コーヒー、そして栄養ドリンクを最後に流しこみ、ひとりお部屋にこもって静かな時間をすごしました。 楽譜や爪のチェックをして、あとはぼんやり。。。何も考えないでひたすらぼんやり。。。 自由に弾こう。思いきって弾こう。聴いてくださる全ての方の心に向かって音を放とう。。。と、何度も自分に言い聞かせました。 開演45分前に着替え開始。お客様が続々と来てくださっているというお知らせがあって、背筋が伸びます。 18:05、5分押しで開演!演奏スタート! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ここにupする前に、何度も演奏中のことを文章にしてみようと試みましたが、とうとうことばにすることができませんでした。 実は、全体を通してほとんど記憶がないのです(笑)。練習のときにこう弾いたらどうだろう?と、いくつもあったアイデアも全部吹っ飛んで、計算も計画もなくただ歌っていただけでした。空間に映像を映し出すように、絵を描くように、前の音を追いかけてひたすら音の珠をつないでいくだけでした。 私は、「演奏させていただいた」のです! お客様からは、受付・ロビー・客席・プログラムの構成・舞台照明にいたるまで全てがとても優しく心地よい雰囲気でした。と言っていただきました。制作・舞台スタッフの細やかな心配りがお客様に伝わり、お客様が会場全体を落ち着いた清々しい空気で満たしてくださっていました。その空気が、自由で大胆な演奏へと導いてくれました。 共演者の方々の包容力とおおらかさに守られ、生徒さんたちは舞台の表と裏の両方で支え、私を安心させてくれました。 私は、なんの心配も躊躇もなく、ただただ夢中で、音楽の中に溶けていました。 30年という歳月を思うこともなく、あったのは『今』だけでした。異次元のスポットにできた時空の海の中で、「自分のすべてをどれだけ投じても、まだまだ足りない」・・・そんな思いでいっぱいでした。 アンコールの「月夜の海」を奏でる時になって我に返りました。感謝の気持ちがあふれました。この瞬間がたった一度のものであることが、あまりに濃密でいとおしくかなしく、そしてこの上なく幸せでした。 自分を信じることへの1歩、自由になることへの1歩を踏み出せたのは、本当に皆様の応援のおかげです。 夢から覚めるのに少し時間がかかりました。あまりに幸せな時間だったので、きっと心が手放したくなくてぎゅっと抱えこんでいたのでしょう。こんな幸せを味わってしまったらどうしたってしがみつきたくなるよね・・と、自分の心とうなずきあって、いつもの、ごく普通の日常へ戻りつつあります。 人生にこんなにもすばらしい瞬間を与えていただいたことにただただ感謝しています。

リサイタルのご報告 前編

2016-10-03T23:01:47+09:002016/10/03|

一昨日のリサイタル、大盛会のうちに終了することができました。 ご来場いただきました皆さま、そして、ご協力いただきました皆さまに心から御礼申し上げます。 今はただただ感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。   1年半前にホールを予約し、1年をかけて準備してきました。 私のこのリサイタルのために惜しみなくご協力してくださる方々、楽しみにしてくださっているお客様、、、なんて幸せなんだろう!と感激しながら、そのお気持ちに応えられるだろうか。という思いが錯綜し、この1ヶ月は自分の体調や音楽にピリピリ神経質になっていました。 楽器の調整、自分自身の手や体調の調整で想定しないことが起こると混乱してしまったり、作曲に関しては完成の線を引けずどうしようと頭を抱えたり、気持ちのアップダウンをどう制御していいかわからなくなることもありました。 最高の演奏をしたい!これしかないという音を出したい!それだけが頭の中をかけ巡っていました。 いくら練習を重ねても当然のことながら満足できず、当日を迎えました。 楽屋口で、和歌山から到着した生徒さんと東京教室チームが合流。わあ!!!と、一気に安心感に包まれます。桐蔭高校OGの大学生たちも無事到着!よかったよかった。 そして、舞台裏へ移動。 まもなく共演者の方々が続々到着。ちゃんと支えますから思う存分自由に弾いてください。という空気が伝わってきて、大舟に乗った気分にしてくださいます。 舞台では制作スタッフが舞台の準備を着々と整えてくれています。やっぱりいい響きの素敵なホールだなあ。きっと私の音を助けてくれる! どうかよろしくお願いします!とホールにお祈り。 生徒さんたちは、いつものおさらい会での過酷な裏方に慣れているため(笑)、指示がなくてもそれぞれが行動開始! 楽器の下準備はあっさりと終え、充実したドリンクコーナーがあっという間にできあがり、調弦の体制も万全!私の衣装のアイロンがけから着物の準備まで終了! 午前中は、「久遠の大地」の練習。

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