年末に今年の漢字というのが発表されますが、私は昨年から、年の初めに今年の一字を書き初めすることにしました。昨年の私の一字は『創』。とにかく何かを創ろう!という意気込みでした。新しいプロジェクトも立ち上げ、曲も楽譜も作ったので、まずまず目標は果たせたかな。と思っています。

そして、今年は?

『遊』

子どものように軽やかに、真っ白な気持ちで、好奇心のおもむくままに、いろんなものを見て聴いて体験したい。という思いをこめて選びました。軽やかに何物にも束縛されることなく、すーっと物事に入っていきたいのです。

本を読み始めました。35年くらい前に読んだ『モモ』(ミヒャエル・エンデ作)をもう一度読んでいます。読み飛ばしてしまっていたようなところで立ち止まったりして、あの頃の印象とはまた違う思いが自分の中にもくもく湧いてきます。以前は自分が主人公・モモになった気分で読み進めていたけれど、今は場面場面で登場する人物に自分が早変わり。立ち位置が違うんですね。物語の世界に入りこんでいた子どもの頃と、どこかで現実の世界とリンクさせている今の私。7年で身体の細胞はすべて入れ変わるそうですが、人ってやっぱり変わるんですね。

こどもの頃と同じ自分には戻れないけれど、雨の日の水たまりにわざわざ入っていくのが楽しくてしょうがなかったり、道草がやめられなかったり、ぼんやり空を見ていたり、画集をじーっとただ眺めたり、ぽかぽかあったかい日に草むらでお昼寝したり、海を見るとわーーーっと手を広げてくるくる砂浜を駆けてみたり・・・そういうことが好きなのは今も変わりません。日々の生活の中で無駄なものとして削ってしまった大切な時間。大切な感覚。

『遊』という字が、『モモ』の物語と重なっていきます。

今は半分読み終えたところ。さて、物語はこれから佳境へ。

読書も素敵な遊びです!