またまた更新が滞ってしまいました。そんな私のいい加減さにも関わらず、忘れ去ることなく、このブログを訪れてくださってありがとうございます。
気がつけばもう秋。猛暑の夏がすぎ、夜、寝床に入ると虫の声がなんとも心地よいです。秋の夜長の演奏会を毎晩楽しんでいます。
夏は、毎年恒例、桐蔭高校箏曲部の夏のイベントがあり、高校生たちのコンクールがあり、私の教室のおさらい会がありました。
どんなに忙しくても大好きな人たちと一緒だと疲れも吹き飛び、しかも一緒に演奏するとなるとアドレナリンが出て、軽い風邪などは治ってしまうのですよね。人間の身体と心の関係って不思議ですね。
とはいうものの、最近は随分経ってから、巨大な睡魔に踏み潰されたかのようにダウンすることもありますが・・・(昔と同じようにはいきませんね。当たり前!笑)
しかししかし、やっぱり何か楽しいことをしたい!素敵な時間を作りたい!筝のことをもっと知ってほしい!演奏を聴いてほしい!というあくなき欲求は健在で、コンサートを開くことになりました。

『筝の音』ってお蕎麦屋さん、和食のグルメ番組、温泉めぐりなどの旅番組でしか耳にしたことのない方がほとんどだと思うのです。残念ながら・・・。
実はすごく多彩な顔を持っているのです!
今回は、楽器が歩んできた歴史、携わってきた音楽家の足跡を辿ることによって日本の音のしなやかさを味わっていただきたいと思っています。
そして、ちょっと非日常な贅沢な時間をすごしていただきたい。と思っています。
ぜひ遊びにいらしてください!
音楽会は、もちろん作品や演奏から得る感動が何よりの魅力ですが、それだけでなく、音楽がきっかけで人と人のつながりが生まれ、会話が生まれ、音楽を楽しむ余裕のある自分がちょっと素敵に思えたりする・・・。
そんな時間を作りたいと思っています。
 
もし、
アートがこの世になかったなら、
合理的なものだけで埋め尽くされてしまったなら、
世界はなんと殺伐としたさみしいものになることでしょう。
音楽に触れれば、自分の心の奥に眠っていた何かが目を覚ますこともあります。
固まっていた心が溶けて動き出すこともあります。
美術作品を見れば、気づかなかった世界に出会うことができます。
何かを問われたような気がします。
美しさはひとつじゃない。
正しいか正しくないかを判断するのでもない。
時には、
醜いとされるものがとびきり美しく、美しいとされるものがなんだかつまらない。
人間の価値観はふわっとした危ういもの?
現実は思い込みでできているの?
と、めまいがする。
その一方で、
生きているという奇跡に感謝する気持ちがあふれてくる。
どうしようもないくらい誰かを愛したくなる。
もし、音楽が消えてしまったら、
アートが消滅したら、
きっと不機嫌な人だらけの地球になってしまう!